Case Study
事例紹介
機械部品製造業における
事業再生
プロジェクト概要
創業70年、年商50億の金属部品製造業を営む機械部品製造業社のB社はリーマンショック以降、世界的な不況により事業・財務状況が悪化。自助努力で健闘するなか、主力商品も競合の台頭により収益性が低下したため、事業面、財務面での立て直しが必要となる。事業改善活動を行うためにも金融機関からの継続的な融資や支援を獲得する必要があったため、事業改善計画(中期計画)の策定と改善施策の実行支援を行い全金融機関からの支援を獲得し事業再生の一助となった。
お客様の課題
- 競合との競争が激化し、転注や粗利率の低下により収益性が低下
- 収益・財務状況の悪化により取引先の不安が拡大し、既存顧客が離脱
- 自助努力を上回る速度で、外部環境の変化に対応しきれていない状況
- 社内の体制や事業構造の改革のためにも資金調達が必要
取組内容
- 中期経営計画に定めた施策の実行サポートを実施
- 金融機関からの継続的な支援獲得へのサポート
- 取引先の業績への不安の払拭支援
- 業績回復のために、さまざまな局面で実行のサポートやアドバイスを実施
プロジェクトのポイント
お客さまに納得感のある計画の策定を支援
事業計画の策定にあたっては、客観的な数値の分析や経営陣へのヒアリングに加え、ほぼ全部署の管理職クラスの方にも問題点のヒアリングを実施した。これにより、トップダウン・ボトムアップからの施策検討ができ、全社的に納得感がある中で改革を推進する基盤ができた。
中期経営計画に定めた施策の実行サポートを実施
中計アクションプランの進捗会議に同席・アドバイス。一部施策については、担当者と共にプロジェクトを推進し、その実行をサポートした。
金融機関からの継続的な支援獲得へのサポート
月次での業績管理と、それを踏まえた金融機関とのコミュニケーションをお客様とともに実施。問題を検知した際には収益性への影響を整理し、それを踏まえた打ち手を共に検討した上で、金融機関への適切な報告を支援した。
成功要因
お客様とともに徹底的に考え、最後まで支援する姿勢
定量・定性での客観性を持ち合わせつつ、お客様とともに徹底的に考え、最後まで支援する姿勢。
現場に深く入り込む、着実なサポート力
単なる提言だけでなく実際に現場に深く入り込んで、経営陣や現場の方々と共に施策の具体化と検討を重ねたことで、定めた改革施策を確実に進めることができた。
プロジェクト成果
全金融機関からの支援を獲得し、定めた施策を確実に進め、初年度は計画値が赤字だったものの、黒字化を達成。中期経営計画に定めた施策も2年でほぼ実行が完了し、業績も順調に右肩あがりで回復した。金融機関の格付けも正常先となったことで、リファイナンスを受けられることとなり、財務的に安定したため、取引先からも定期的な報告が求められなくなった。こうして、通常の企業経営のフェーズへ再び移行したという判断のもと、支援が完了した。